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映画『雪風 YUKIKAZE』舞台挨拶付き全国先行上映会、開催決定!

Movie

Introduction

戦い抜き、命を救い続けたふね
その史実に基づく物語。

 たった80年前。平和な海が戦場だった時代。どんな時も、激戦により海に投げだされた仲間たちを救い、必ず共に日本に還って来た一隻の駆逐艦があった。その名を「雪風」。いつしか海軍ではこの艦を“幸運艦”と呼ぶようになる――。

 太平洋戦争中に実在した駆逐艦「雪風」。駆逐艦は誰もが知る「大和」や「武蔵」といった戦艦に比べ、遥かに小型で軽量、高速で小回りが効く。その機動性を活かし、先陣を切って魚雷で戦い、艦隊を護衛し、さらに兵員や物資の輸送、上陸支援、沈没艦船の乗員救助など、海の何でも屋、海軍一の働き手、として数々の戦場で活躍した。なかでも「雪風」は、敵弾をかいくぐりながらその任務を果たし、必ず生き抜いた。そして決まって戦場に留まると、沈没する僚艦から海に投げ出された仲間たちを救い、共に帰還させた。戦後は「復員輸送船」としての航海を続け、外地に取り残された人々、約13,000名を日本に送り返した。映画『雪風 YUKIKAZE』はその驚くべき史実を背景に、太平洋戦争の渦中から戦後、さらに現代へと繋がる激動の時代を懸命に生き抜いた人々の姿を、壮大なスケールで描き出す。

豪華俳優陣による熱演の数々!
すべての人々に感動を呼ぶ、
破格の人間ドラマが誕生。

 主演は竹野内豊。映画やドラマに欠かせない、現在、日本を代表する俳優である竹野内が演じるのは、「雪風」の艦長・寺澤一利。絶えず冷静に指示を下し、時には型破りな判断で激戦をくぐり抜けてみせるリーダーシップと、武士道を信念に携えた、いわゆる一般的な軍人像とは一線を画す、澄み切った人間性。様々な資料を基に生み出されたオリジナルキャラクターを、竹野内が見事なまでに演じ切る。

 「雪風」の頼れる先任伍長・早瀬幸平役に、竹野内豊と待望の共演となる玉木宏。これまで『真夏のオリオン』や『沈黙の艦隊』(23)で艦長を演じてきた玉木が本作で担うのは、下士官・兵を束ねる先任伍長。荒っぽい駆逐艦乗りたちの兄貴分として、熱くなると艦長にさえ物申すことも。時にぶつかり合いながらも、階級の差を超えて信頼し合う二人の男たち。竹野内と玉木の初共演に期待が高まる。

 また、「雪風」の若き水雷員・井上壮太役に奥平大兼。井上はミッドウェイ海戦において、沈没した巡洋艦から海に投げ出され、「雪風」に命を救われた乗員の一人。『MOTHER マザー』の衝撃的なデビューで、日本アカデミー賞新人俳優賞やブルーリボン賞新人賞を受賞、最近では『Cloud クラウド』や日曜劇場「御上先生」の難役に称賛を浴びる奥平が、未来ある少年兵を瑞々しく演じる。

 先任伍長早瀬幸平の妹、早瀬サチ役に當真あみ。まだ10代ながら、『かがみの孤城』の声優、大河ドラマ「どうする家康」、映画『おいしくて泣くとき』などで、早くも次世代のスター候補筆頭として注目を浴びる當真が、歳の離れた兄の無事を祈りながら懸命に生きる少女の姿を、観客の心に焼き付ける。終戦80年に公開され未来へと繋がる本作にとって、二人の若手俳優が演じる登場人物は象徴的だ。

 竹野内豊が演じる寺澤一利の妻・寺澤志津役には、キネマ旬報ベスト・テン助演女優賞を始め、多くの女優賞を受賞した『幼な子われらに生まれ』)、『福田村事件』など、近年では社会派や骨太な映画での輝きを見せる田中麗奈。まだ幼い一人娘を育てながら、「雪風」の艦長である夫の帰りを毅然とした態度で待ち続ける女性を、見事なまでに演じ切る。

 そして、大日本帝国海軍・第二艦隊司令長官、伊藤整一役には中井貴一。映画『連合艦隊』において、死地に赴く戦艦「大和」を見送るパイロット役で俳優デビューを果たした中井が、本作ではその天一号作戦(沖縄水上特攻)で「大和」と運命を共にした実在の司令長官として登場。これまでも多くの名優たちによって演じられた悲運の提督を、中井貴一がその圧倒的な存在感で魅せ切る。

 さらに、寺澤の軍令部時代の上司としてその心情を誰よりも理解し、前線で戦う現在の立場を慮る、軍令部作戦課長・古庄俊之に、石丸幹二。志津の父であり、呉の海軍工廠で艦の設計にあたりながらも、戦さの現状に心痛める葛原芳雄に、益岡徹。その厳つい風貌に似合わず、暇があれば愛蔵の小説本に目を落とす「雪風」砲術長・有馬岩男に、藤本隆宏。絶えず冷静沈着に寺澤の操艦の右腕を務める航海長・中川義人に、三浦誠己。どんな状況でも人情味あふれる言動を見せ、全乗員たちから愛される水雷長・佐々木伊織に、山内圭哉。実直な人柄、かつ的確な判断で寺澤の操艦に応える機関長・藤井道郎に、川口貴弘。卓越した事務能力のみならず、優しさに満ちた視線で乗員たちの生活を支える主計長・佐藤捨造に、中林大樹。また、伊藤長官を敬愛し、その運命を共にする「大和」艦長・有賀幸作に田中美央など、魅力的な実力派俳優たちが共演。

 帰ることを夢見ながら戦い続けた兵士たちや、その無事を祈り、待ち続けた家族たち。ひとつひとつの人生にはどんな物語があり、それぞれが何を思い続けていたのか。シンガーソングライターのUruが書き下ろした主題歌「手紙」が想いを繋いで行く。2025年夏、80年前の海から、今を生きる私たちへとメッセージを運ぶ『雪風 YUKIKAZE』。知られざる史実を基に、新たな視点で描かれる、最大級の感動大作が誕生する。

Story

たった80年前、
海は戦場でした。

 真珠湾奇襲攻撃による日米開戦以降、ミッドウェイ、ガダルカナル、ソロモン、マリアナと、すべての苛烈な戦いを生き抜き、どの戦場でも海に投げだされた多くの仲間たちを救い、必ず共に日本に還って来た一隻の駆逐艦があった。その名を「雪風」。いつしか海軍ではこの艦を“幸運艦”と呼ぶようになる。それは沈着冷静な艦長の卓越した操艦技術と、下士官・兵を束ね、彼らから信頼される先任伍長の迅速な判断によるものだった。時にぶつかりながらも、互いに信頼し合っていく二人。そして「雪風」は、ついに日米海軍が雌雄を決するレイテ沖海戦へと向かうことになる…。

Comment

  • 寺澤一利 役 竹野内豊

    戦争を経験していない自分が史実に基づく人物を演じることは、様々な不安もありましたが、気を引き締めて役に挑みました。2025年に日本は終戦80年を迎えます。昨今、残念ながら戦争を身近に感じる時代になり、変わりゆく日本の景色の中で本作が世に送り出されることにも必ず意味があるのだろうと、信じたいです。平和な未来を築き、美しい日本を守ってゆくには、私達は何を想い、何を大切にしていかなければならないのか。
    この映画が一人ひとり、少しでも多くの皆様方の心に届き、考えるきっかけになれば幸いです。

  • 早瀬幸平 役 玉木宏

    映画「雪風」の脚本を読んだ際、「生きる」、「後世へ繋ぐ」という強いメッセージが込められていると感じました。
    私が演じた早瀬、そして、戦時下の日本を懸命に生きた人たちを通して、この映画に込められたメッセージを届けられるよう撮影に臨みました。
    日本は今年で終戦から80年という年月が経ちますが、世界のさまざまな国や地域では、いまなお紛争が起きており、決して遠い昔の話でも、他人事でも無いと思っています。
    如何なる時も人を思い遣り、世界が、日本が、優しい気持ちで包まれ、平和な未来が創られますように。

  • 井上壮太 役 奥平大兼

    今回初めて戦争のことを描いた映画に参加させていただき、多くの学びがありました。
    「雪風」のことはもちろん、当時に何が起きていたのかなど、知らなかった事を知るきっかけになりました。
    そして僕が学んだ出来事を役を通して、この映画を見てくださる方々に伝えたい思いも強くあります。
    僕が演じた井上は、この映画をぜひ見ていただきたい若い方々と目線が近いと思っています。
    より多くの人たちに、この作品が届く事を願います。

  • 早瀬サチ 役 當真あみ

    この作品に参加させていただけたことで、「雪風」という駆逐艦について知る機会が出来ました。
    駆逐艦の使命を全うしながらも一生懸命に生き抜こうとする力強い姿に心打たれました。
    私が演じさせてもらったサチは、そんな駆逐艦に兄が乗船しており、そんな兄を思いながらも、自身も国の為にと働きます。
    この作品を見ていただく方に、改めて戦争とは何だったのかを知ってもらえる作品だと思います。
    特に、私と同じ世代の方は、戦争についてあまり知らないという人もいると思います。
    この作品をきっかけに知っていただけるといいなと思います。

  • 寺澤志津 役 田中麗奈

    まずはこの映画に参加させて頂き、命の重さ、大切さを改めて感じることができましたことに感謝です。
    望む望まざるに関わらず時代に翻弄されながらも前を向き、必死に生き抜いてきた人々への尊敬の念を抱かずにはいられません。
    かつてこの国に戦争があったこと、そして今も世界のどこかで尚も起こっているできごとから目を背けず、それを知ることの意義はとても大切だと感じています。
    たくさんの方々に映画を観て頂きながら改めて平和への想いを感じてくださる時間を過ごして頂ければ幸いです。

  • 伊藤整一 役 中井貴一

    「雪風」が持っていた幸運は、艦長や乗員たちと共に「雪風」自身が呼び寄せたものではないでしょうか。
    「戦いに行く」ということより、「人を救う」ことを考える艦は、やはり生き残るのです。
    人間もまた同じ。
    未だに、戦火が止むことのない時代。
    「雪風」は、我々に色々なことを教えてくれているような気がします。

  • 主題歌「手紙」 Uru

    この『雪風 YUKIKAZE』という作品を通して、今日私たちが日常生活を送れていることは決して当たり前ではないということや、自分がここに生きていられるのは、先人たちが繋いできてくれた命や生活があるからなのだと再認識しました。
    「手紙」は、この作品を契機に、遠い昔を生き現代の私たちに時代を繋いでくださった方々への感謝や、自分の家族や経験に想いを重ねながら作った楽曲です。
    何気ない日々をより大切に大切に生きようと思わせてくれたこの作品に、寄り添うことのできる曲になってくれたら嬉しいです。